私と結婚してください。




━━で、待つこと5分。


「こりゃひでぇな」


養護教諭の武井先生はすでに私のベッドの横だ。


「……ただの打撲だよね?」


「骨にヒビが入ってるかもな~」


「え゛っ!?」


「とりあえず冷やしといてやるから、とにかく一度病院へいってこい。
ここじゃどうしようもできない。

病院へ行って、指示を受けろ。」


・・・まじかぁ…
無理して歩いたのが行けなかったのかなぁ……


「車を呼ぶ。希依、すぐ出られるよな?」


「え、今から行くの?本当に?
……っていうか、凰成も来てくれるの…?」


「当たり前だろ。その足で何言ってんだよ。
学校に車椅子あるよな?あれ貸してくれよ
こいつ、まともに歩けねぇから」


「ったく、しょうがねぇな
じゃあ持ってきてやるから待ってろ。」


先生はそういって部屋を出ていき、また凰成と二人きり。
凰成は黙ったまま、私の足を見ていた。

そりゃそうだよな……
だってきっと私は明日でることができない。

体育の成績が明日で決まるのに……



「……あの、凰成…」


「なに」


凰成の冷めた声が、私の胸をまた締め付けてきて

……なんか、涙が込み上げてきた…


「ご、ごめんね…
私、普段から姫としての仕事上手くできてないし、勉強だって教わる側で、迷惑ばっかりかけてるのに…」


……も、泣くな
泣くな、希依……

泣いてたってなにも変わらないのに……


「スケジュールっ…、管理はでき、てないし…、ボールは…上手くっ、とれないし…」


も…なんか上手く喋れな…っ、