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「「失礼しましたー」」


「あー!ストーカーの子!今日よく見るな〜」


っ?!


田中先生に集めたノートを渡して職員室から出た瞬間、横から大きな声がそういうのが聞こえた。


何事?!


なんだか聞き覚えのあるその声にゆっくりと顔を向ける。


あ。


「野村…先輩」


目の前には、紙パックのバナナオレを飲みながらこちらを指差す茶髪の人が立っていた。


大好きな人の横にいつもいる、その人。


名前はもちろん知っている。


野村 流星先輩。
あの如月先輩の幼なじみで、噂によるとチャラ男、らしい。


そんな偉大なる如月先輩の幼なじみが自分を指差してるこの状況がまだ理解できない。


私は顔を後ろに向けて、先輩が指差している人間が間違いなく私であるかを確かめる。



うん。後ろに人はいないみたいだ。