人気女流作家沢山江梨子や、ミステリー作家の大御所西村嘉行、ハードボイルド作家の大御所梅川百冬などと対等に、肩を並べているといっても、過言ではないと私は思っている。

由樹が1番たいへんな時に由樹を支え、由樹の心に希望を灯した後輩で相棒だった、由樹の大事な人「麻生紗世」さん。

彼女にはいくら感謝してもしきれない。

だけど、そんな彼女が出先からの帰社中に事故で亡くなり、私は由樹は立ち直れないと思っていた。

でも由樹は麻生紗世さんとの約束、いつか必ず那由多賞作家になるとの約束を果たした。

「空と君との間には」が那由多賞にノミネートされ、みごと那由多賞に輝いて、もうすぐ1年になる。

由樹にはずっと出版社で働きながら、作家活動をしてほしいと思っていた。

運命というのは残酷だ。

次から次に試練を与える。