いつ来ても彼は補習に来ていて、いつも気怠そうに窓際で外を見ていた。
そして誰に合わせるでもなく、帰りにどこに行くのか、知る人も興味がある人もいなかった。
ただ美緒を除いては。
「ゴメン。今日は用事があるから、みんなは遊びに行ってよ。」
「なーんだ。つまんない。
明日は行こうねー。」
手をひらひらさせて教室を出て行くいつも遊ぶメンバー達。
1人、また1人と帰っていき、教室には美緒ともう1人だけ。
彼は無言で立ち上がると出口に向かう。
「あの!…あの……。
いつも補習のあとはどこに行くの?」
やる気のない顔が振り向いた。
「別に。」
この人、人に合わせるとかしないんだろうか…。
「ついてくる?」
「え?」
誘われたのかよく分からないまま、新山くんの後を歩いた。
昇降口とは逆方向に迷いなく進んでいく。
階段を降りるどころか上がった先は…。
そして誰に合わせるでもなく、帰りにどこに行くのか、知る人も興味がある人もいなかった。
ただ美緒を除いては。
「ゴメン。今日は用事があるから、みんなは遊びに行ってよ。」
「なーんだ。つまんない。
明日は行こうねー。」
手をひらひらさせて教室を出て行くいつも遊ぶメンバー達。
1人、また1人と帰っていき、教室には美緒ともう1人だけ。
彼は無言で立ち上がると出口に向かう。
「あの!…あの……。
いつも補習のあとはどこに行くの?」
やる気のない顔が振り向いた。
「別に。」
この人、人に合わせるとかしないんだろうか…。
「ついてくる?」
「え?」
誘われたのかよく分からないまま、新山くんの後を歩いた。
昇降口とは逆方向に迷いなく進んでいく。
階段を降りるどころか上がった先は…。

