GWが明けた教室は、1段と重く沈んでいた。


それはただ単純に休みが終わって、また面倒臭い日常に戻っていくから。



「想世架…。」


「想世架ちゃん…。」



だけど、白鷺とよく一緒にいる2人は他の奴ら以上にテンションが低かった。


…白鷺だって、今日は来てない。


なにかあったのか…?


しばらくすると、芹ちゃんが来て、朝のSHRで話し出した。



「えーっと、白鷺さんなんですけど。
体調の方が優れなくて、入院することになりました。」


「……は…?」



白鷺が入院…?


あいつ、本当に身体弱かったのか…。



ー「え!?大丈夫なの!?」


ー「想世架ちゃん見て癒される唯一の楽しみが奪われた…。」


ー「想世架ちゃん大丈夫なの!?」



一気に騒がしくなる教室。


2年からクラス替えしてないから、新しくきた転入生は物珍しくて。


それに加え、あれだけ顔の整った白鷺はクラスで人気者にならないはずがない。