「想世架も、頑張って退院出来るようにしないとね。
また一緒に学校でお弁当食べたいし。」


「…うん!」


「やっぱり、想世架がいないと寂しいよ!
クラスのみんなも寂しがってるもん!」


「…そうなの?」


「当たり前じゃん!!
芹ちゃんは、お見舞い来るんでしょ?」


「時々…。」



確かに、芹ちゃん先生も来てくれる。


でも…いつもタイミングが悪くて、私の気分が優れない時とか。


寝てる時とかで…ほとんど対応は、ママがしてるから会ってない。



「みんな、待ってるよ。
想世架がまた学校に来てくれること。」


「……頑張る…!」


「うん。」


「よっしゃ!!
じゃあ、みんなで手!」


「?」


「合わせるの!!ほら!」



縁寿の掛け声で、手を前に差し出して3人で合わせると。



「目標に向かって進むぞー!!!」



おー!!!と声を合わせて、腕を上げた。



……目標に向かって進む。


私は、退院出来るように。


それぞれ目標は違っても、頑張るってことは同じだから。