朝まで着ていた桜模様のパジャマは、汚れちゃったから…水色の紫陽花のパジャマに変わっていた。


意識を失っていたわけじゃないのに…あまり記憶が無い。



「…せんせ……。」


「うん、顔色は朝よりも良くなってるね。」


「……。」



なんで、こうなっちゃうのかなぁ…。


なりたくて…こんな身体になったわけじゃないのに。


…元気な女の子になりたいな…。



「しばらくは、安静にしていること。
いい?絶対だよ。」


「……は、い…。」


「…大丈夫。
きっと、想世架ちゃんは良くなるよ。
お母さん呼んでくるね。」




大丈夫だ、と先生は私の手を握って言うと。


ママを呼びに1度病室を出ていった。



なにが、大丈夫なものか。


良くなるよ?…全然良くなってなる気がしない。


デタラメばっかり言って…期待させて、結局は落とすんだ。