<To.想世架
ごめん、今日は行けそうにない。>



冷泉くんから届いたメールを見て、溜息をついた。


今週で、もう3回目…。


お医者さんを目指している冷泉くんは、 勉強が忙しいみたいで…全然会えない。



「またか…。」



仕方ない、って分かってはいるけど…やっぱり会えないのは辛い。


寂しいし…会いたくなっちゃう。



「……はぁ……。」



会えないって思ったら、なんだか急に身体の力が抜けた。


やる気が起きなくて、起きてるのすら怠く感じる。



「白鷺さん、体調どうですか?」


「…大丈夫です。」



入ってきた看護師さんにそう返すも、看護師さんは何かをメモして私に体温計を渡した。



「白鷺さん?大丈夫ですか?」


「…はい。」



体温を計りながら、目をつぶる。


気を抜くと、このまま寝ちゃいそう……。


さっき起きたばっかりなのに。