「……!!」



初めての…キス。


私のファーストキスは…冷泉くん。


大好きな人になった。



「ふふっ。」



微笑みながら、妖艶に唇を舐める冷泉くんは…絵になるくらい、かっこいい。


思わず、自分の唇に手を当ててみた。



…まだ、熱をもっている唇。


ほんのり湿っていて…脳裏には、さっきの一瞬が蘇ってくる。



私……キス、しちゃったんだ…。


テレビや漫画の世界だけのことだって思ってたのに。


…こんなにもドキドキして、恥ずかしくて。


でも…冷泉くんが好きって気持ちで溢れてて。



「……いいなぁ…。」


「なにが?」


「わっ!」




冷泉くんと目が合って、思わず声を上げた。


恥ずかしい…。



きっと…こんなに、恥ずかしくて…でも嬉しい日は初めてだよ…。