──「なんで、こんなことしたのよ…!
こんなっ…自分から、命を削るようなことして…!!」


──「落ち着いて、聖美。」



ママが…泣いてる声がする…。


これは、夢…?


ママ……?どうしたの…?


どうして、そんなに泣いてるの…?



「……マ…マ…。」


「想世架!!」



そこで初めて、私が見ていたのは…夢なんかじゃなくて現実だったんだ、と理解した。



泣きすぎて、目が真っ赤になってるママと。


ママの肩を支えるパパ。



…機械特有の、一定音が耳に入ってきて…自分が倒れたことに理解した。


いつも以上に…自分の身体が深刻なことも。


頭がまだくらくらしていて、目だけを動かすと…腕には管が繋がれていた。