______
「ったく何やってんだよこのノロマ女。」
「ねぇ星鎖ちゃーん、居酒屋でバイトしてんだよね?なんでそんなのもできないの。」
「こんなん店に出したら売上落ちるんじゃねぇ?」
「まず女がいる時点でホストじゃねーだろ…。」
このホストクラブで働き始めて3日。
大学には悲しいことに友達もいなかったため、ここで働いていることはバレていない。
しかし、客の対応とは打って変わってこのホスト達は私には極端に冷たく、毎日のように私を罵倒するのだ。
1日目と2日目はこの店のルール、酒の位置やテーブルの配置などを教え込まれ、今日はついにホールへ出て本格的に仕事をしなければならないらしい。
「す、すみません…。」
「星鎖ちゃん、一回休憩する?
まだ開店まで時間あるし、さっきまで居酒屋のバイトしてたんでしょ?
凄く疲れてるんじゃ…。」
「マサトさん…。」