「てなわけで、今すぐATMでも行って金おろしてここで払って。」

「待ってください!私にはこんなお金…払えませんよ。」

「じゃあ借金でもすれば?バイトとかしてるんだったらすぐ返せるでしょ。」

「そんな簡単なことじゃないんです!!まだ大学生ですよ!?すぐにこんな…」

「じゃあどーする?体で払う?」

「体って…!」



さっきとは別人のごとく、朔真さんは整った顔を崩すことなく、笑うことなく冷めた目で私を見下ろして言う。



「嫌でしょ?だったら早く、今は払えるだけ払えば帰してあげるからさ。」


私は黙ったまま、何も言えずにいた。