「でさ、月美ちゃん。俺あと1本で今月もナンバーワンになれそうなんだよね。」
「えーでも今日は星鎖もおるし…。」
「今日入れてくれたら俺これからも頑張れるんだって、ね?」
「うーん…わかった。」
なにやら姉と朔真さんがコソコソと話をしているようだが、一体何の話をしているのだろうか。
あと1本で今月もナンバーワン。
1本とはなんのことだ。業界用語でもあるのか。
「シャンパン1本入りまーす!!」
「ありがとうございまーす!!!」
朔真さんが声を上げた瞬間、何人ものホスト達が姉と私の席の周りを取り囲み始めた。

