「どうかしました?あ、どっかで会ってたりします?」
「あぁいや!何もないです、すみません。」
あまり話を広げるとめんどくさそうなのでここら辺でやめておこう。
「こういうとこ初めてなんですか?」
「はい、姉に連れてこられました。
あ、タメ口で大丈夫です。多分私の方が年下かと…。」
「俺24だけど、年下…?」
「今年で20になりました。」
「そうだったんだ!大人っぽいからつい!」
「それはどうも…。」
これも接客術の1つなのだろうか。
私にはちっとも心に響かないが、姉のような人がされれば嬉しいのだろう。
「あ、さーくん!戻ってきてくれたぁ。」
「月美ちゃんもう酔ってんの?早くない?」
「ここ来る前に友達と飲んでたもーん。」
信じられない、なんという変わりようだ。

