「うへぇーしんどすぎるー。」


小言を言いながらも徒歩10分もないところにある小さなアパートに着き、鍵を開け中に入る。


靴を乱雑に脱ぎ散らかし、服を脱ぎつつ風呂場へ直行。


今は夏真っ盛りであるためトップスは汗で湿っており、足にフィットしたジーパンがくっついて気持ち悪い。


服を洗濯機に投げ入れ、バスルームへ入ろうとしたとき___


「〜♪♪〜♪♪」

聞き慣れた音楽がスマホから聴こえてきたのだ。


「電話…?」


カバンの中からスマホを取り出し、若干いらだちながらも画面を見る。


「秋元月美…。」