「あ、せやったら星鎖が指名したってことにしたらええんちゃう?」
「俺をっすか?」
「うん!マサトくんと星鎖けっこー話合いそうやし〜。」
「なるほど…それもそっすね!いいっすか?星鎖さん!」
私は早急に話を中断してほしいのだが。
なぜこんなにもトントン拍子で話が進んでいくのだろうか。
確かに初めてホストクラブなどと言う場所に来て誰を指名すればよいかなどわかるはずもないが、これはさすがに強引ではないのか。
「別に、誰でもいいんですけど…。」
「ほなええやん!じゃあさーくん来たら4人で飲も〜!」
「じゃあ朔真さん呼んで来ます!」
ここまできたら、朔真という人間が正常で常識人であることを願うしか道が残っていないようだ。

