大好きです。先輩!

触ってみると、目の端が濡れているのが分かった。

「どうしたの?ちょっと移動しよっか。」

そう優しく言っくれたのは、同じクラスの神崎 寮くんだ。

保健室に行き、寮くんは話を聞いてくれた。

「どうしたの?」

そう優しく聞かれたら、我慢していたものが一気にあふれ出した。

嗚咽しながら、ゆっくり話しているのを寮くんは真剣に聞いてくれた。

「そうだったんだ。」

「うっ……、ひっく……。」

「優しいね。秋奈ちゃんは。」

「ひっく……」

「でも、秋奈ちゃん。苦しいときは誰かを頼って?一人で抱え込まないで。」

誰かを、頼る?