大好きです。先輩!

ガラッ

「秋奈、放課後先輩連れてこの教室で待ってて。」

「え?うん。」

私は今日、自分の気持ちをはっきり言うのだ。

――――――――放課後――――――――――

「秋奈?話って?」

「いきなりでごめん。私、ずっと先輩が好きだったの!先輩が幸せならそれでいいって思ってた。」

「「えっ?」」

「あっ、別に分かれろとか、そんなんじゃない。ただ、言いたかっただけ。」

「あっ、秋奈。ごめん。私、秋奈の気持ち知らないで無神経なこと言った。」

華奈が、泣きそうな顔をそう言った。

「いいの。」

「秋奈、俺もごめん。俺、華奈ちゃんが好きだから。」

「分かってる。でも、これからも好きでいていいですか?」

「いいよ。」

私は、最後に一番言いたかったことを言った。

「大好きです。先輩!」