緑斗がものすごく食いついてきたことは置いておいて。
お姉ちゃんにはお姉ちゃんの生活があるから寂しいというよりはやっぱり嬉しいかな。
こうして姉妹として今までできなかったことをしてることも、自分の気持ちがこんなにも軽くなったことも。
きっとそれは私ひとりだったらムリだった。
緑斗がいたから出来たことがたくさん、たくさんある。
だからちょっとワガママぐらい聞いてあげてもいいんじゃないかと緑斗に内緒にしてることが顔のゆるみでバレてしまいそうだ。
「ねえ、1時間ぐらい外をさんぽしてきてくれないかな?」
私は必死で顔を作った。
「え?なんで?外けっこう暑いのに?」
「理由はあとで。それに暑さは緑斗には関係ないでしょ」
「それもまた気持ち的な問題」
「でもお願い。1時間だけ。ね?」
私が手を前に合わせてお願いし続けると……。
「よく分からないけど、分かったよ」
そんな渋い顔をして緑斗は私の部屋から出ていった。
……よし。
そして私は急いで階段を駆け降りてお母さんがいるリビングへ。
「お母さん!ちょっとお願いがあるんだけど」



