確かに言われてみると綺麗な淡い緑色をしている。でもだからってエメラルドはちょっと単純すぎじゃないかな。
「つくづく俺たちは緑色に縁があるよね~」なんて緑斗は嬉しそうにしてる。私がもう一度エメラルドの頭を撫でると喉をゴロゴロと鳴らしていて本当に可愛い。でも……。
「名前なんて付けたら愛着が湧いちゃうよ。ちゃんと飼い主がいるわけだし」
「うーん。じゃあ、飼い主を探しに行こうよ!」
「え……」
また面倒なことを言い出した。
「探したいならひとりで行ってきなよ」
「俺ひとりでどうやって探せばいいの?」
「それは……自分で考えてよ」
そもそも私は引きこもってる身であって極力外に出たくないし、人との関わりも避けていたのに緑斗といると調子が狂う。
しかも私が突き放すと潤んだ目でこっちを見てくるし、私ってこんなにお人好しな性格だったっけ?
「はあ。分かったよ。探せばいいんでしょ」
子猫もこのまま部屋にいさせておくこともできないし、すごく面倒だけど仕方ない……。



