そういえばふたりで水族館に来た時ものすごくはしゃいでて、本当に子どもみたいだった。
きみと過ごしたのは長いようで短い3か月という期間だったけど、きっと私はこの先あれ以上に濃い時間を過ごすことはないだろう。
それぐらい私にとってかけがえのない時間だった。
今でも時々、あれは現実だったのか。きみは本当に存在していたのか。そんなことを考える時がある。
私はただ長い夢を見ていて、その中できみに出逢ったんじゃないのかなって思うほど、きみはすごく儚かった。
だけど思い出すだけで込み上げるこの想いは本物で、夢では終わらせないのだ、絶対に。
――〝ガーデンクォーツ〟
私は恋しくなると、決まってその言葉を繰り返してた。
水晶の内部に鉱物が入り込んで、それがまるで庭園の景色のように見える奥深くて美しい石。
なにもなかった私の透明な世界に色鮮やかなものを作ってくれたきみみたい。
そしてガーデンクォーツの石言葉は〝地に足をつける〟
ふわふわと浮き足だっていた私たちにぴったりだと思わない?



