弱々しい緑斗の顔の横でやっぱり綺麗なピアスがキラリと光る。私はさらに距離を詰めて緑斗の前で足を止めた。
「……そのピアス。ガーデンクォーツとみちるさんがしてたルチルクォーツ。調べたらすごく相性のいい石なんだって」
石に興味はなかったけど調べていく内に本当に興味深いことがたくさんあって、ガーデンクォーツの石言葉を知った時はまるで私たちの足りないところを示してるみたいで感動した。
「その石を緑斗に贈ったみちるさんの気持ちが分からない?」
「え……?」
「緑斗のことをもう忘れてるなんて、そんなことあるはずがないでしょ」
みちるさんは言ってた。自分は突っ走っちゃうタイプだから緑斗の気持ちを考えずに強引に距離を縮めようとしてたって。
もしかしたら、みちるさんもどうしたらいいのか分からなかったんじゃないのかな。
急に弟ができて、お姉さんのように接しなきゃって色々と迷いながら緑斗と接していたんじゃないのかな。
それは形だけの姉弟だったかもしれないし、本当の家族として生活してかどうかなんて私には分からないよ。
でも……。



