はじめて知った世界の色は



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そして気持ちが消化されないまま文化祭の日が来てしまった。

みんな各クラスで作ったTシャツを着ていて、正門には着ぐるみのウサギとクマがいる。

次々と敷地内に人が入ってくる中、私は駄菓子屋の会計係を由実としていた。若い人たちはパンフレット片手にお化け屋敷や巨大迷路に流れていってしまう。

駄菓子屋に来てくれるのは小さい子ども連れのお母さんや駄菓子を懐かしむお年寄りぐらい。


「午後の自由時間どうする?」

由実が売り上げ表を記入しながら言う。


「うーん。中庭でやってるふわふわかき氷食べたいかも」

「あれ美味しそうだよね!」

他にもあらびきフランクやポップコーンも売ってるらしいし、風に乗って食欲をそそるような匂いがしてくる。