朱里のベッドに置いてある時計を見る。


「………………え」


 言葉を失った。だって、朝の6時だ。
 …………嘘だろ。思わず半笑いになりながら、とりあえずベッドから降りる。



「もーーー!! 祐樹のせいで変な夢見たじゃん!」


 今この状況からして、まったくもってそれ所じゃないのに、顔を真っ赤にさせて怒る朱里。

 
 ついつい、『どんな夢??』と聞いてみるも、


「鶴橋くんとキスした夢!!!」


……………………ゴメン、それ夢じゃない。



 なんて言えないけど、あーもー!!! 夢にまでモヤモヤ。鶴田ってのが超絶ムカつく。