「私が余計な事をしたから………」
悔やんでも悔やみきれないんだろう。
萌さんの気持ちが痛いほどに分かるけど、萌さんは何も悪くない。
鶴田がそんなヤツだって、俺も萌さんも全然知らなかったんだ。
「悪いのは朱里を縛り付ける鶴田だよ。俺、絶対に朱里を奪うから。可能性とか関係なく、無理矢理でも奪うから」
だから萌さんにも、俺が朱里を好きな事を知っててほしいと思った。
いや、本音は一人でも多く味方になってくれる人がほしいと思ったんだ。
俺の告白を聞いて、
「えっ、和谷くん朱里の事好きだったの??」
『ごめんなさい~~!!!』と、泣き出してしまった萌さんの目を、制服の袖で拭く。
「言わなかった俺も悪いから。それに俺には一人だけ超絶強い味方がいるからな! 奪える気しかしない。奪える気しかしないけど、よかったら萌さんも俺の味方になってほしい」
『だから協力してほしいと、』笑って見せると、萌さんは泣きながら『うん』と、頷いてくれた。
なにより、朱里を大事に思う萌さんの気持ちが嬉しかった。
大丈夫。
……絶対に朱里を奪ってみせるから。



