だからそれは、愛じゃない。






「もしかして俺を待ってた??」



 念のためにそう聞くと『うん。朱里の彼氏の事で………』と、俯いては何か知ってる風に目線を反らしてきた。


 ………鶴田の事。


 さすがに時間も時間だ。
 どこかで寄り道して話を聞くなんてできない。



「――よし、萌さん。一緒に帰ろう!」


「いいの?」


「当たり前。わざわざ待っててくれたんだし。送らせて??」


 萌さんの彼氏には悪いけど、朱里の話なら今日だけ一緒に帰らせてもらう。


 体育館横の自販機に寄り、


「萌さん何がいい?? 俺のオススメはこの温かいカフェオレ!」


俺的オススメを伝えると『じゃあ、それで』と、やっと笑顔を見せてくれた。