*** 放課後、私は鶴橋くんと帰る約束をしていた為、急いで鞄に教科書を入れていた。 その時、 「朱里、今日飯食いに来て良い?? 親が仕事で遅くなるみたいでさ」 祐樹がいつものようにお願いしてきた。 祐樹の両親は共働きで、お母さんもお父さんも仕事が遅かったりする。だから、ご飯を家で食べる事が多い。これもいつもの日常だった。 「うん! 大丈夫だよ! お母さんに言っとくね!」 ――私にとっては……イヤ、私達にとっては普通の、当たり前の出来事だった。