だからそれは、愛じゃない。





 ――と、同時に『アーーーーッ!!!』ある言葉を思い出し、また叫んでしまった。


 ”俺もそういう事はしない。もし仮に彼女ができてもしない。だって、責任取れないから。だから、朱里もしないでほしい”


「………………祐樹ゴメン。ずっと前した約束、破っちゃった………1回だけなの。凍える寒さの中、一回だけ鶴橋くんとキスしたの………」



 怒ってたらどうしようと、祐樹の顔をチラッと見てみるも、フッと困った顔で笑ってくれていた。



 許してくれたとばかり思っていたのに、祐樹から返ってきた言葉は、

「それなら俺も約束破った。ゴメン」


 ”俺も約束守れなかった”と可愛らしく舌を出す祐樹。



「えーーーー!!!?」

 
 自分の事は棚にあげて”ヒドイ!! 祐樹のバカ!!”と思っていると、


「大丈夫、俺がキスした相手朱里だから。俺が添い寝した時"朱里、変な夢見た"って言ったじゃん。それ、俺だから。鶴橋じゃないから。俺がしたから」



 ………なんて事を言い出した。