だからそれは、愛じゃない。




 祐樹がゴホンとワザとらしい咳払いをし、

「まあ……アレだよ。俺が友達になってやるから」


と言い出す祐樹に、私と良太くんはおもいっきり白い目を向ける。


「祐樹、一人だけ得しようとしてる!!」

「………しかも、和谷くんの”友達になってやる”っていうのがアレだよね、かなり上から目線だよねー」


 二人で祐樹を猛攻撃していると、『俺だってコイツが心入れ替えりゃ、友達になってやっても良いって言ってんだよ!』と恥ずかしそうに顔を真っ赤にする祐樹。


「……鶴橋、朱里に一言謝ってくれねぇか。俺には謝らなくていい。朱里に、謝ってほしい」


『鶴橋』今まで”鶴田”とばかり呼んでいた祐樹だったけど、祐樹も鶴橋くんの見方を、自分から視点を変えた。


 ――自分から行動に移した。



 『謝ってほしい』とお願いされた鶴橋くんは『ああ』と頷き、私の傍に近寄ってきた。



「ゴメン、なんかで済まされる事じゃないけど、ほんとごめん。朱里がいてくれたのに……ゴメン」


 深く頭を下げる鶴橋くん。
 ………嬉しくて涙腺が潤んだ。