………今世も、来世もそう。
深すぎて頭がついていけない。
静まり返る空気の中、鶴橋くんは
「その事に気づいたって無駄だろ。どうせ何もできねぇだろ」
独り言のようにボソッと吐いた。
呟く鶴橋くんを見て『しめた』という笑みを浮かべる良太くん。
良太くんの、目だけ笑ってない笑顔が怖すぎる。
絶対腹黒い事考えてるな、と喋り出すのを待っていると、
「今世でそういう事をしなければ良い。そしたら来世はもっと違う生き方ができるって事」
あの笑顔からして、この発言。
もう良太くんの頭の中では、どう言えば鶴橋くんが折れるのか分かっているんだろう……
「逆にこのまま悪行を繰り返してたらなんでヤバイのか教えようか。過去からの因縁って『持ちきたれる』んだ。例えば、何百年前の自分の前世が仕出かした因縁でさえも持ち来れる。それはずっと消える事はなくて。だから、俺たちは今世でその事に気づき、正さなきゃいけないんだ」



