だからそれは、愛じゃない。





 ……良太くんの親の事は知らないけど、良太くんにこういう風に言わせるくらいだ。きっとスゴイ人なんだろう。



 良太くんの言う事は間違ってない。


 そんな事を平然と言える程、親の話を聞きながら真っすぐ育った良太くんは、多くの人を引き付ける力がある。



 同級生からも、先輩からも、先生からも。
 皆に好かれている。


 だから、良太くんはもうそのスキルを十分という程に、学んだんだろうなと思った。



 当然、鶴橋くんは口が立つ良太くんに言い返せないようで、睨むように良太を見ていた。