だからそれは、愛じゃない。





「ってか、1年。テメェ年下なのに生意気なんだよ。どのツラで俺にモノ言ってんだ。あ!!?」



 鶴橋くんの標的が良太くんに変わった。


 それでも良太くんが俄然、ヒーローに見えてしょうがない。


 ……良太くんが負けるワケない。



「鶴田先輩。もう高2でしょ?? 殴ったり暴行してる場合じゃないんだよ。何でか分かる?? 俺たちはこれから社会の荒波と戦わなきゃいけないからだよ」



 ……鶴橋くんを言い負かしてる良太くんは、本当に年下なのだろうか……と、疑いたくなるほどの頭の回転の速さ。



 だから、私も祐樹もそんな良太くんの話をどうしたって聞き入ってしまう。



「社会に出て勝ち上がる方法は、”いかに上司に気に入られて仕事をするか”って俺の親が言ってた。自分の気持ちを相手に伝えられるようにする勉強場ってさ、やっぱり学生の時に、どれだけ学ぶかなんだって」