だからそれは、愛じゃない。





 『それにコイツ等浮気してんだから俺は被害者だろ』


 自分の事を棚にあげて、そんな事を言い出す鶴橋くんに呆気に取られた。



 そして、私へ向ける気持ちが痛いほど分かった瞬間だった。泣きたかった。でも、もう鶴橋くんの事で涙を流したくなかった。


 唇を噛みしめ、必死に悔しい感情を押さえ込む。


「浮気してんのは鶴田先輩の方でしょ。知ってるよ、高城先輩とデキてるの。因みに写メも取らせてもらったから証拠あるし」


「ハア!!? 浮気なんてするワケねーだろ。見間違いだろバカか!!」


 それでもシラを切ろうとする鶴橋くんに、私も我慢の限界だった。


 もう今更どう思われても良い。


「私と買ったストラップ、高城さんも持ってたじゃない!!」


 頑張って鶴橋くんに立ち向かう。
 言い訳なんて絶対にさせない!!


 祐樹が『俺の後ろに隠れろ』と言ってくれた為、また殴られないうちにすぐに隠れる。



 もう鶴橋くんの思うようにはさせない。