だからそれは、愛じゃない。





「………鶴橋くんごめん。私やっぱり鶴橋くんに尽くせない。私、好きな人がいるの」


「………は?? 好きな人?? お前やっぱり和谷祐樹と浮気してたんだろ??」


「違う。だけど、鶴橋くんが言う祐樹が私の好きな人なの。気づいたの。祐樹が好きって………鶴橋くんに束縛されて、気づけたの」


 今までずっと言いたかった事を、鶴橋くんの目を見てハッキリ伝える。



 深く息を吐き、

「だから、別れるから!!!」


叫ぶと同時に、歯を食い縛り目を瞑り、殴られる準備をした。


 一発、勢いよく殴られた瞬間『朱里!!!』祐樹の叫ぶ声ような怒鳴るような、切羽詰まった声が聞こえてきた。


 …………祐樹。