楽しい時間は本当にあっという間で、鶴橋くんとの約束の時間はもう、すぐそこまで迫っていた。


 祐樹達が体育館から出てくるのをただひたすら外で待った。


 出てきた二人に『お疲れ様』と飲み物を手渡す。



「………………で、鶴田は??」


 祐樹から鶴橋くんの事を聞かれ、つい暗い表情になってしまった。


「………うん、もう近くの公園にいるみたい」


「よし、じゃあ行くか!!」


 祐樹も良太くんも私の為に戦ってくれるんだ………私がこんな暗い顔してたら二人に申し訳ない。



 祐樹の気合いと共に、私も気持ちを入れ換える。