『それにコイツ等浮気してんだから俺は被害者だろ』自分の事を棚にあげて、そんな事を言い出す鶴田に呆気に取られた。


「浮気してんのは鶴田先輩の方でしょ。知ってるよ、高城先輩とデキてるの。因みに写メも取らせてもらったから証拠あるし」



 そう自慢気に言う良太に、鶴田のイライラは徐々に増していく。


「ハア!!? 浮気なんてするワケねーだろ。見間違いだろバカか!!」


それでもシラを切ろうとする鶴田に『私と買ったストラップ、高城さんも持ってたじゃない!!』と話に入る朱里。


 ……朱里が危ない。


 朱里に『俺の後ろに隠れろ』と言って、隠れさせる。


 鶴田は今にも朱里を殴りたそうな目をしているが、そんなの俺が殴らせない。


 ………もう、朱里は殴らせない。