「――ぐ、ゲホッ!!!」


 お構いなしに俺のお腹を蹴り上げ、俺にも殴ってくる鶴田。


「てめぇのせいで全部滅茶苦茶なんだよ!! ふざけやがって!!!」


 怒鳴られ、何回も殴られる。
 横で朱里が『やめて!!!』と叫んでいるが、当然、鶴田がやめるハズもない



「ヴッ………!!!」


 鶴田の力が半端ない………!!
 グーで殴られる1発、1発が痛すぎて、男の俺でも痛いのに……


 朱里なんて、こんなの耐えれるワケないのに。


 恐怖を痛さを、鶴田は分かっていない。
 どこまでも自分勝手な、貪欲に塗れたヤツなんだ。


「ふざけんな!!!」


と、また鋭いパンチが飛んできたと同時に俺は目を瞑る。


「それ暴行罪だよ、鶴田先輩。俺、訴えてイイ?」