俺に気づいた鶴田が、ギロッと俺を睨みつけてきた。


 だけど、

「ふざけんじゃねぇ、お前らバカにしやがって!!!」


 俺が見ていた事を知ってるハズなのに、鶴田は怒り任せでもう一発朱里を殴った。


「てめえ!!!!」


 ふざけんな!!!何回手出してんだよ!!
 何回朱里を傷つければすむんだよ!!!


 どうしようもなくムカついて、ムカついて、ムカついて。


 悔しくて、俺は鶴田の髪を鷲掴みにする。



 ………ゴメン、朱里。

 一発って約束したのに、どこまでも頼りなくてゴメン………