良太が変な事を言い出さないように、そそくさと体育館から出て外で待ってくれてた朱里と合流する。
「二人ともお疲れ様!」
スポーツドリンクのペットボトルを両手に、俺達に手渡してくれた。
「ありがと!」
朱里からジュースを受けとり、しばしの休憩。
「………………で、鶴田は??」
そう聞くと、朱里の表情が不安そうな表情に一変した。
「………うん、もう近くの公園にいるみたい」
鶴田はもう公園にいるらしい。
「よし、じゃあ行くか!!」
気合いを入れるように声を上げ、曇った表情の朱里の不安をぶっ飛ばす。
弱気になったら負けだ。
戦いはここからなんだから。



