試合は、俺達の高校の体育館で行われた。


 練習試合だから観に来てる人も少なくて。


 あらかじめ用意されてある二階の少しの空間が客席スペースとして椅子が用意されているが、当然それすらもガラガラの状態だ。


 そんな中、朱里を見つけるのは簡単だった。


 朱里は俺と良太に『がんばってー!!』と、手を振っている。そんな朱里を見ただけで昔に戻ったみたいな、懐かしい気持ちになれた。