『どんな作戦でも絶対協力するから』そう励ますように言うと、私に『ごめん』と謝る祐樹。
……きっと、それ程言いにくい作戦なんだろう。
喋り出すまで待っていると、
「朱里か高城が殴られてる所を捕まえて、アイツに良太が言い負かす作戦」
と言っては、また『ゴメン』と私に申し訳なさそうに謝った。
………私か高城さんが殴られる作戦。
「こんな事したくないけど、ごめん………本当にごめん………」
何回も謝りながら私を抱き締める祐樹の体は震えていた。
『ゴメン』は私の方だよ……
嘘ばっかり吐いて、祐樹に気を使わせてしまっていた。
…………祐樹の家に行った時も、鶴橋くんに殴られたって言ってないのに、私の全てを見透かして分かってくれていた。
祐樹、ゴメン………
ありがとう………



