*** 高校受験が終わり、俺達もまた学校が始まった。 良太はというと、『楽勝だった!』と、ピースまでしてくる余裕振り。ホッと肩を撫で下ろす。 『でも学年挨拶はしたくないから、いくつかワザと間違えたけどね!』と言う良太は、どこまでも良太だった。 この余裕振りからして、落ちることはまずないだろう。 良太が頑張ったから、俺も勇気を出して朱里に挨拶をしてみる。 「朱里、おはよ!」 だけど、朱里はやっぱり、未だに返事を返してくれない所か、目も合わせてくれない。