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高校受験が終わり、俺達もまた学校が始まった。
良太はというと、『楽勝だった!』と、ピースまでしてくる余裕振り。ホッと肩を撫で下ろす。
『でも学年挨拶はしたくないから、いくつかワザと間違えたけどね!』と言う良太は、どこまでも良太だった。
この余裕振りからして、落ちることはまずないだろう。
良太が頑張ったから、俺も勇気を出して朱里に挨拶をしてみる。
「朱里、おはよ!」
だけど、朱里はやっぱり、未だに返事を返してくれない所か、目も合わせてくれない。
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