「ごめんね、周りがうるさかったから、連れ出しちゃった」

『気使ってくれてありがと!』

こんな優しい人に断るのか、私。。。


『あのね、私、すごくタクトくんの気持ちは嬉しいの。
でもね、まだ、知り合って、全然たってないし、
まだ、付き合えないなって思ったの。。。
全然知らないまま、タクトくんと付き合うのは失礼だなって思って。。。
だから、ごめんなさい!』


一瞬、しょぼんとしたタクトくん。

でも、すぐ、笑顔で、

「ミカちゃん、やっぱり、優しいね!
もっと頑張ったら、俺チャンスあるかな?
気まずくならなくていいから!仲良くしてほしいし俺!
修学旅行楽しもうね!」

「教室行こ?」

『う、うん!』

そう言って、教室まで手を引かれて行った私でした。