『あ、あれ?』

ランチバッグから、取り出したお弁当は私のじゃなかった。

あ、これまさか…

「おい、ミカいるか?」

そこにいたのはカナタ。

やっぱりか…


「きゃーカナタくーん!」

「ミカなんかどうでもいいからうちらとしゃべろ〜」

いちいちうるさい女子だな…

「どうでもよくねぇし。
 俺はミカに用があるから、どいてくんない?
 正直、あんたら迷惑なんだよな。」

カナタのその一言で女子の視線が一気に私に向いた。

に、睨まれた…

そして、ずかずかこっちにくるカナタ。

「ちょっと一緒に来い。」

え?

お弁当取っていくだけじゃないのぉ?

「い、いってらw」

サーヤぁ…見捨てないでぇ…


意味のわからないまま、教室の外に連れ出された私でした。