「『ただいまー。』」

私とカナタが家に着くと、なんと、お母さんが家にいた。

あんなに仕事ばっかだったお母さんが変わったんだなぁ…

「おかえり〜ミカ、カナタくん。
 
 今日ね、カツヤさん、
 あっお父さんって言った方がいいかしら。

 がね、帰ってきたら、少しお父さんと私から話したいことがあるの。
 
 だから、夕飯食べ終わったら、少しリビングにいてもらってもいいかな?」


「いいっすよ。」

そうどうでもいいかのように一言だけ言って、
スタスタと自分の部屋にカナタは上がっていった。