カゴノトリ

見ると、そこには大勢の黒スーツ達が。

「視察に伺いました、お話は事前に聞いておりますでしょう?」

「あー…すんません皆さん、マトモなおもてなしもできねえで……今日はうちの代表が応対する筈だったんですが、夏風邪を拗らせちまいましてな……今日は休暇を頂いてます」

先程のおっちゃんがそう答える。

「まぁ立ち話もなんだし、ぜひこちらのテントに!」

おっちゃんが白い仮設テントに彼らを案内する。



小一時間すると、おっちゃんと彼らはテントから出てきた。

「ゆきちゃん、皆さんは今度はこの現場の現状を撮影してお上に届けるそうだ。だからゆきちゃん含め、ほかの連中にも普段通り仕事しててくれって言伝、頼むな」

「はい、了解です!」


たたたっと私は走り出した。