*
「おっ、ちゃんと来たな」
ガヤガヤと騒がしい人混みをくぐり抜けて、私は先輩の座る隣の席に着いた。
「先輩、これなんですか?」
「何って、それはかすみの昼メシ。買っといた」
ニヤリと笑う先輩は、私の反応を楽しそうに覗き込んでいる。
「いや、なんで勝手に決めるんですか。私今日はカレーライスの気分だったんですよ」
先輩がすでに用意してくれてるのは日替わりランチ。そう、先輩と同じメニューだった。
今日の日替わりは焼き魚みたい。
「俺が買うんだからな。俺がメニュー選ぶのは当然だろ」
はい出ました、ジャイアンですか。
「いやいや、おかしくないですか? だってこれはいわば報酬。選ぶ権利は私にありますから」
「じゃあ俺より遅く来たのが悪い。第一俺が買ってここまで運んでおいたっていうのに、お礼の一言もなしか?」
ジャイアンの独裁政権だ。
「はいはい、ありがとうございますぅ〜」
「ははっ、言い方が可愛くねぇなー」
そう言いながら満足そうに焼き魚に箸をついた。
「おっ、ちゃんと来たな」
ガヤガヤと騒がしい人混みをくぐり抜けて、私は先輩の座る隣の席に着いた。
「先輩、これなんですか?」
「何って、それはかすみの昼メシ。買っといた」
ニヤリと笑う先輩は、私の反応を楽しそうに覗き込んでいる。
「いや、なんで勝手に決めるんですか。私今日はカレーライスの気分だったんですよ」
先輩がすでに用意してくれてるのは日替わりランチ。そう、先輩と同じメニューだった。
今日の日替わりは焼き魚みたい。
「俺が買うんだからな。俺がメニュー選ぶのは当然だろ」
はい出ました、ジャイアンですか。
「いやいや、おかしくないですか? だってこれはいわば報酬。選ぶ権利は私にありますから」
「じゃあ俺より遅く来たのが悪い。第一俺が買ってここまで運んでおいたっていうのに、お礼の一言もなしか?」
ジャイアンの独裁政権だ。
「はいはい、ありがとうございますぅ〜」
「ははっ、言い方が可愛くねぇなー」
そう言いながら満足そうに焼き魚に箸をついた。



