「……おい、こう言う事をわざわざメッセージすんなよ」
シーツの上から優しくポフッと頭を叩かれた。
シーツから顔をあげるとベッドから這い出てきた先輩が私を見下ろしていた。
とは言っても人ひとり通れる程度の通路を挟んで並んでいるベッド。距離は近い。それでもわざわざ私を殴りに這い出てきた先輩。
「だって、なんかあれば連絡して来いって言ったじゃないですか」
なんて言い返してみたら、再び私の頭を叩く大きな手。
叩くというより撫でるという方が近いその行為に私は思わずシーツに顔を埋めてしまった。
女子は頭触られるのがとても弱いと思う。第二の心臓がそこにあるのではないかと思うくらい、心が高鳴ってしまう。
そしてこの距離は危険かもしれない。
そう思って私は頭を振って先輩の手から逃れようと意思表示を示した。すると先輩もすぐに手を引いて、その代わりに口を開いた。
「あのなぁ〜、こういう意味じゃないだろ。なんだよ、昼メシにアイスも付けろって」
「私チョコアイスが好きなんです」
「知るかそんなもん」
そう言いながら、先輩は再び私の頭に触れようとして手を伸ばしたのがシーツの隙間から見えて、慌てて起き上がった。
初めからこうしてれば頭撫でられないですんだんだ。
……いや、そもそも撫でられてるわけじゃなく正確には殴られてるんだけど。
シーツの上から優しくポフッと頭を叩かれた。
シーツから顔をあげるとベッドから這い出てきた先輩が私を見下ろしていた。
とは言っても人ひとり通れる程度の通路を挟んで並んでいるベッド。距離は近い。それでもわざわざ私を殴りに這い出てきた先輩。
「だって、なんかあれば連絡して来いって言ったじゃないですか」
なんて言い返してみたら、再び私の頭を叩く大きな手。
叩くというより撫でるという方が近いその行為に私は思わずシーツに顔を埋めてしまった。
女子は頭触られるのがとても弱いと思う。第二の心臓がそこにあるのではないかと思うくらい、心が高鳴ってしまう。
そしてこの距離は危険かもしれない。
そう思って私は頭を振って先輩の手から逃れようと意思表示を示した。すると先輩もすぐに手を引いて、その代わりに口を開いた。
「あのなぁ〜、こういう意味じゃないだろ。なんだよ、昼メシにアイスも付けろって」
「私チョコアイスが好きなんです」
「知るかそんなもん」
そう言いながら、先輩は再び私の頭に触れようとして手を伸ばしたのがシーツの隙間から見えて、慌てて起き上がった。
初めからこうしてれば頭撫でられないですんだんだ。
……いや、そもそも撫でられてるわけじゃなく正確には殴られてるんだけど。



