キミと初恋。

『先輩だって言葉の暴力振るってくるので、あれは正当防衛です』


この私の言葉に考え込む様子の先輩。


『じゃあ、これでチャラだな』

『いえ、先輩の方がまだまだマイナスだと思います』


次から次へと放たれるこの暴言の数々。それにこの人は気づいていないのだろう。無意識で言ってるのなら余計タチ悪いじゃないか。


『じゃあさ、とりあえず昼を一緒に食うっていうのはどうだ?』

『なんでそんな発想になるんですか』

『それくらいーだろ。付き合ってもない、ただ一緒に食堂で昼メシ食うだけ。友達同士でもできる事だろ?』

『それなら友達同士で食べればいいのでは?』

『ヤロー達と食って何が楽しいんだよ』


いいと思うけどな。というか先輩、お昼の時いつも無口だし、普段から楽しそうではないし。


『女友達誘えばいいじゃないですか』

『いたら誘ってるっつーの』


えっ、本当にいないんだ……? なんて私が驚いた顔をしていたせいだと思う。

だから先輩は言葉を付け加えた。


『友達と思って接したところで、結局は下心ってやつがあんだよ』


先輩はそう言った後、心底うんざりっていう顔をしながら私に背を向けた。