「今までの標的はさ、花だったり教科書だったけど、それがいつかすみ自身に向くかわかんないじゃん。大きな怪我してからじゃ遅でしょ」
私は思わず右手で拳を作り、怪我をした人差し指をそっと手の中に隠した。
「大丈夫だって。意外と心配性だなー、りょうちんってば。普段はあんなに面白がって見てるくせに」
りょうちんの真似をして私は歯を見せてニシシと笑った。
私が笑っても、りょうちんはまったく笑おうとしない。口は真一文字に結ばれた
まま、鋭い瞳は私の瞳の奥の奥まで見ようとしてるみたいに、静かだった。
「大丈夫だってば……」
私も笑うのをやめて、力なくそう言った。
「そりゃ心配だってするでしょ。だってこんなのさ、全然面白くないじゃん。あたし全然笑えないんだけど」
うん、私も流石に笑えないなって思ってる。思ってるのになぁ……。
思わずりょうちんから目を逸らした。
「かすみ、あたしずっと思ってたけどさ、やっぱりかすみは青井先輩のことーー」
「りょうちんごめん、私授業の前にトイレ行きたいんだ!」
私は教室の時計を指差しながら、そう言った。時計の針は残り5分で6時間目の授業が始まる事を示してる。
それをちらりと横目で見たりょうちんは、どこか諦めたみたいにフーっと長いため息ひとつついて、こう言った。
「……行ってらっしゃい」
私は思わず右手で拳を作り、怪我をした人差し指をそっと手の中に隠した。
「大丈夫だって。意外と心配性だなー、りょうちんってば。普段はあんなに面白がって見てるくせに」
りょうちんの真似をして私は歯を見せてニシシと笑った。
私が笑っても、りょうちんはまったく笑おうとしない。口は真一文字に結ばれた
まま、鋭い瞳は私の瞳の奥の奥まで見ようとしてるみたいに、静かだった。
「大丈夫だってば……」
私も笑うのをやめて、力なくそう言った。
「そりゃ心配だってするでしょ。だってこんなのさ、全然面白くないじゃん。あたし全然笑えないんだけど」
うん、私も流石に笑えないなって思ってる。思ってるのになぁ……。
思わずりょうちんから目を逸らした。
「かすみ、あたしずっと思ってたけどさ、やっぱりかすみは青井先輩のことーー」
「りょうちんごめん、私授業の前にトイレ行きたいんだ!」
私は教室の時計を指差しながら、そう言った。時計の針は残り5分で6時間目の授業が始まる事を示してる。
それをちらりと横目で見たりょうちんは、どこか諦めたみたいにフーっと長いため息ひとつついて、こう言った。
「……行ってらっしゃい」



